インタビューをしていただきました!

みどりの丘さんは、静岡県浜松市を拠点に県内全域、さらには県外でも特殊清掃や遺品整理を行っているそうですね。まずは、特殊清掃について詳しく教えてください。

主に、事件・事故や孤独死などのあった現場のお掃除や消臭などの作業を言います。こうしたお部屋などは、たとえ身内の方でも物理的にも心理的にも対応が難しい場合が多いので、私たちが代わってきれいにし、ご希望があれば遺品整理も一緒にお引き受けするんです。

テレビ番組を通じてなんとなく特殊清掃という仕事があることを知っていたものの、目の前でにこやかな表情をされている鎌田代表がその道のプロというのは、何だか不思議な気がしますね。鎌田代表は、ずっとこの業界でキャリアを積んでこられたのでしょうか?

いえ、私はもともと、建築塗装、内装工事、外壁工事などの建築業関連の仕事に就いていました。当時は自分が特殊清掃をするなど想像もしていませんでしたね。でも、清掃の際にお部屋の原状回復を行う中で、床下や壁を塗る必要も出てきますから、結果的に“昔取ったきねづか”が役立っています。

近年、特殊清掃や遺品整理は需要が高まっているそうですね。

みどりの丘さんは、静岡県浜松市を拠点に県内全域、さらには県外でも特殊清掃や遺品整理を行っているそうですね。まずは、特殊清掃について詳しく教えてください。

遺品整理士認定協会に資格を認定されると、事件現場特殊清掃士としての仕事を始められます。しかし、収入目当てで安易に始めてうまくいくほど、甘い世界ではありません。特殊清掃は、においなども含め、他の業種では体験しないような凄惨な現場のことも多く、なかなか続かないんですよ。

それはそうでしょうね。鎌田代表は、資格を取ってすぐに事業をスタートしたんですか?

いいえ、ひとまず実務セミナーというものに参加して経験を積みました。それでも足りず、講師の方に頼み込んで4ヶ月の研修を受けさせてもらったんです。特殊清掃、遺品整理、床下浸水、床上浸水、体液処理にごみ屋敷の片付けなど、いろんな現場で経験を積みましたね。

実地にやってみないと自分に納得しないところに、強い覚悟を感じます。

それまでの会社勤めをいきなり辞めて、家族の前で今からこの仕事をするんだって宣言したものですから、理解してもらうまでは大変でしたし、重い責任がのしかかりました。自分を追い込んで逃げられなくするために、銀行で借り入れをして、オゾン脱臭機を2台買い、車も3台用意して開業の準備をしましたよ。

まさに不退転の決意ですね。ちなみに、作業はお一人でなさるんでしょうか。

特殊清掃は一人で行い、遺品整理は提携会社の方たちと一緒に行う場合が多いですね。作業の際は、近隣の方にご迷惑をおかけしないために、においが室外に漏れ出すのを防ぐことを特に意識しています。あとは、作業全体への心構えとして、その場所を自分の家だと思って、何事も丁寧に対応していますね。人様に堂々と見せられるぐらい、きれいにしようという気持ちで取り組んでいます。通常のハウスクリーニングや除菌・脱臭も含め、依頼があればどこにでもかけつけますよ。

ずばり、作業がつらくなることはありませんか?

いいえ、むしろ、今すごく充実していて、自分にはこの仕事が向いていると感じています。特殊清掃は、先ほどもお伝えしたようにひどい現場が多いです。そうしたお部屋を一掃することで、「こんなにきれいになるんだ!」と喜ぶ依頼者様の姿を見ると、とても満たされた気持ちになりますね。

失礼ながら、特殊清掃は、人が積極的にやりたがらない仕事だと思います。それでも、仕事のことを笑顔で話しておられる鎌田代表見て、ぴったりの職業を選ばれたんだなと感じました。

人がやらないことをしたくなる性分なんです。みんながきついなあ、大変だなあって言っていると、「よし、自分がやってやる」と思うんですよ。人ができないことで、自分にできることは何かと考えて、私はこの特殊清掃という仕事にたどり着きました。

素晴らしいです。最後に、今後の展望をお聞かせください。

私の仕事は「孤独死」という社会問題の現実に関わることが多い中、本当はお一人で亡くなっても、もっと早く見つけてもらえることが望ましいと思っています。孤独死が減る、もしそれが避けられなくても、長く放置されることのない世の中になってほしいですね。そのためにも私は、自分の仕事に誇りをもって社会に広めていきます。

「仕事を楽しむ」とは‥

塗装や大工仕事も好きですし、人のやりたがらないことをやって喜んでもらうことが好きなんです。なので、この仕事をしていてやりがいを感じますし、毎日が充実していますね。仕事を終えて、お客様に「鎌田さんに依頼してよかった」と言っていただくことが、自分へのご褒美です。

(鎌田優一)